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メッセージタイプの概要

標準コーチ言語には4タイプのコーチメッセージ: Rule, Define, Delete, Freeform がある. これらの目的とフォーマット,そしていくつかの例をこの節で示す.

以下のフォーマット記述において大文字の要素は非終端記号を意味している. これらの定義は 7.7.7節に記されている.

Define-message:
DefineメッセージはCLangで最も複雑なメッセージ である.何故なら,コーチがプレイヤと共有しようとする要素(条件,指示, 領域,行動,ルールなど)を定義し,組み合わせるためのメッセージだからで ある. 要素にIDを割り当てて定義することによって,後のメッセージ内でその要素 をIDによって参照して使用することができるようになる.

Conditions:
条件を定義するフォーマット: (definec CLANG_STR CONDITION)

Example: (definec "Defense" (bowner opp 0))

任意の敵プレイヤがボールを所有しているという条件を定義.

Actions:
行動を定義するフォーマット: (definea CLANG_STR ACTION)

Example: (definea "Pass7" (pass 7))

Directives:
指示を定義するフォーマット: (defined CLANG_STR DIRECTIVE)

Example: (defined "Pass10to11" (do our 10 (pass 11)))

10番のプレイヤが11番のプレイヤへパスを行うという指示を定義.

Regions:
領域を定義するフォーマット: (definer CLANG_STR REGION)

Example: (definer "OURHALF" (rec (pt -52.5 -34) (pt 0 34)))

自陣ハーフの矩形を定義.

Rules:
ルールを定義するフォーマット: (definerule CLANG_VAR model RULE) or (definerule CLANG_VAR direc RULE)

Example: (definerule Rule1 direc ((playm bko) (do our 7 (pos (pt -20 20)))))

7番のプレイヤはbefore_kick_off時に指定位置へ移動するというルール.

ルール定義に関しては, 7.7.4を参照.

Rule-message:
Ruleメッセージは,事前に定義したルールの有効/無 効を切替えるために使われる. ルール定義後,デフォルトではそのルールはoffになっている.

Format: (rule ACTIVATION_LIST)

Example: (rule (on rule2) (off rule1))

Delete-message:
Deleteメッセージは,ルールが再び使用されること が無く,メモリから削除可能であることをプレイヤへ伝えるためのメッセー ジである. このことは,ルールの削除後,そのIDが他のネストされたルール定義 (7.7.4節参照)内に現れてはならないことも意味する.

Format: (delete ID_LIST)

Examples: (delete Rule1) (delete (Rule1 Rule2)) (delete all)

それぞれ,一つのルールを削除,リスト内の二つのルールを削除,全てのルー ルを削除を意味する

Freeform-message:
Freeformメッセージは自由な文字列で, 7.6.2節で述べられた制限内で送信可能である.

Format: (freeform "STRING")

STRINGは引用符で囲まれなければならない点に注意.


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Hidehisa Akiyama 2004-11-21