vida-pwdbmake

パスワードデータベースを更新するプログラム

使い方

vida-pwdbmake [-r]

このコマンドを実行するとパスワードデータベースを更新する。ドメインの所有者が実行した場合は、そのドメイン用のパスワードデータベースが更新され、一般ユーザが実行した場合は、実在ユーザ用のパスワードデータベースが更新される。なお、ドメインの所有者が実行した場合でも-rオプションを付けた場合は実在ユーザ用のパスワードデータベースが更新される。

説明

パスワードデータベースにはCDBを用いているため、auth/*/passwdというファイルにパスワードエントリを記述した後に、auth/*/cdbにコンパイルしている。このコンパイルを行うコマンドがvida-pwdbmakeである。通常はvida-passwdから呼び出して使われるため、このコマンドを直に実行することはない。しかし、複数のユーザを同時に登録したりする場合などに、ユーザを追加する度にvida-pwdbmakeを実行するのは無駄なので、vida-passwdではvida-pwdbmakeを実行しないオプション-Mを用意している。この場合はユーザを登録し終わった後にvida-pwdbmakeを実行する必要がある。

形式

authdb/*/passwd の形式は次の通りである。

user<tab>password<tab>variables

userとpasswordはそれぞれユーザ名とパスワードである。variablesは認証後に設定される環境変数を設定する式であり、ucspi-tcpパッケージのtcprulesにおける環境変数の記述法と同じ形式である。つまり、NAME="VALUE"の形式で記述し、複数個を記述するときは','で区切って並べる。記述例を次に示す。

foo     secret  TEMPRELAYCLIENT="@fixme"

なお、行頭が'#'あるいは改行のみの場合は無視される。