このモジュールでは、 SMTP サーバを実装するためのクラスをいくつか提供しています。一つは何も行わない、オーバライドできる汎用のサーバで、その他の二つでは特定のメール送信ストラテジを提供しています。
新たな SMTPServer オブジェクトを作成します。このオブジェクトはローカルのアドレス localaddr に関連づけ (bind) されます。オブジェクトは remoteaddr を上流の SMTP リレー先にします。このクラスは asyncore.dispatcher を継承しており、インスタンス化時に自身を asyncore のイベントループに登録します。
このクラスでは NotImplementedError 例外を送出します。受信したメッセージを使って何か意味のある処理をしたい場合にはこのメソッドをオーバライドしてください。コンストラクタの remoteaddr に渡した値は _remoteaddr 属性で参照できます。 peer はリモートホストのアドレスで、 mailfrom はメッセージエンベロープの発信元 (envelope originator) 、 rcpttos はメッセージエンベロープの受信対象、そして data は電子メールの内容が入った(RFC 2822 形式の)文字列です。
新たなデバッグ用サーバを生成します。引数は SMTPServer と同じです。メッセージが届いても無視し、標準出力に出力します。
新たな単純プロキシ (pure proxy) サーバを生成します。引数は SMTPServer と同じです。全てのメッセージを remoteaddr にリレーします。このオブジェクトを動作させるとオープンリレーを作成してしまう可能性が多分にあります。注意してください。
新たな単純プロキシサーバを生成します。引数は SMTPServer と同じです。全てのメッセージを remoteaddr にリレーしますが、ローカルの mailman の設定に remoteaddr がある場合には mailman を使って処理します。このオブジェクトを動作させるとオープンリレーを作成してしまう可能性が多分にあります。注意してください。