目次

前のトピックへ

2. 組み込み関数

次のトピックへ

5. 組み込み型

このページ

4. 組み込み定数

組み込み空間には少数の定数があります。以下にそれらの定数を示します。

False

bool 型における、偽を表す値です。

バージョン 2.3 で追加.

True

bool 型における、真を表す値です。

バージョン 2.3 で追加.

None

types.NoneType の唯一の値です。 None は、例えば関数にデフォルト値が渡されないときのように、値がないことを表すためにしばしば用いられます。

バージョン 2.4 で変更: None に対する代入は不正であり、 SyntaxError を送出します。

NotImplemented

“拡張比較 (rich comparison)” を行う特殊メソッド (__eq__(), __lt__(), およびその仲間) によって返される特別な値で、もう片方の型に対しては比較が実装されていないことを示します。

Ellipsis

拡張スライス文と同時に用いられる特殊な値です。

__debug__

この定数は Python が -O オプションを有効にして開始されていないときに真となります。 __debug__ に対して再代入はできません。 assert 文も参照して下さい。

ノート

None という名前は再代入できないので (None に対する代入は、たとえ属性名としてであっても SyntaxError が送出されます)、 None は「真の」定数であると考えることができます。

4.1. site モジュールで追加される定数

site モジュール (コマンドラインオプションとして -S が指定されない限り、開始時に自動的にインポートされます) はいくつかの定数を組み込みの名前空間に追加します。それらは対話的インタープリタシェルにとって有用であり、プログラムから使うべきではありません。

quit([code=None])
exit([code=None])

表示されたときに “Use quit() or Ctrl-D (i.e. EOF) to exit” のようなメッセージを出力し、呼び出されたときには指定された終了コードを伴って SystemExit を送出するオブジェクトです。

license
credits

表示されたときに “Type license() to see the full license text” のようなメッセージを出力し、呼び出されたときにはそれぞれのテキストをページャのような形式で (1画面分づつ) 表示するオブジェクトです。