このモジュールでは、 システム設定 や Finder で設定したインターネット関連の設定へのアクセス機能を提供しています。
ノート
このモジュールは Python 3.x で削除されました。
このモジュールには、 icglue という低水準の関連モジュールがあり、インターネット設定への基本的なアクセス機能を提供しています。この低水準のモジュールはドキュメント化されていませんが、各ルーチンの docstring にはパラメタの説明があり、ルーチン名には Internet Config に対する Pascal や C のインタフェースと同じ名前を使っているので、このモジュールが必要な場合には標準の IC プログラマドキュメントを利用できます。
ic モジュールでは、例外 error と、インターネット設定から生じる全てのエラーコードに対するシンボル名を定義しています。詳しくはソースコードを参照してください。
ic モジュールは以下のクラスと関数を定義しています:
インターネット設定オブジェクトを作成します。 signature は、IC の設定に影響を及ぼす可能性のある現在のアプリケーションを表す 4 文字のクリエータコード (デフォルトは 'Pyth') です。オプションの引数 ic は低水準モジュールであらかじめ作成しておいた icglue.icinstance で、別の設定ファイルなどから設定を得る場合に便利です。
これらの関数は、後述する同名のメソッドへの「ショートカット」です。
IC オブジェクトはマップ型のインターフェースを持っているので、メールアドレスの取得は単に ic['MailAddress'] でできます。値の代入もでき、設定ファイルのオプションを変更できます。
このモジュールは各種のデータ型を知っていて、IC内部の表現を「論理的な」 Python データ構造に変換します。 ic モジュールを単体で実行すると、テストプログラムが実行されて IC データベースにある全てのキーと値のペアをリスト表示するので、文書代わりになります。
モジュールがデータの表現方法を推測できなかった場合、 data 属性に生のデータが入った ICOpaqueData 型のインスタンスを返します。この型のオブジェクトも代入に利用できます。
IC には辞書型のインターフェースの他にも以下のようなメソッドがあります。
与えられたURLを解析し、適切なアプリケーションを起動してURLを渡します。省略可能な hint は、 'mailto:' などのスキーム名で、不完全なURLはこのスキームにあわせて補完します。 hint を指定していない場合、不完全なURLは無効になります。
data の中からURLを検索し、URLの開始位置、終了位置、URLそのものを返します。オプションの引数 start と end を使うと検索範囲を制限できます。例えば、ユーザーが長いテキストフィールドをクリックした場合に、このルーチンにテキストフィールド全体とクリック位置 start を渡すことで、ユーザーがクリックした場所にある URL 全体を返させられます。先に述べたように、 hint はオプションで、不完全なURLを補完するためのスキームです。
file に対するマッピングエントリを返します。 file にはファイル名か FSSpec() の戻り値を渡せます。実在しないファイルであってもかまいません。
マッピングエントリは (version, type, creator, postcreator, flags, extension, appname, postappname, mimetype, entryname) からなるタプルで返されます。 version はエントリーのバージョン番号、 type は4文字のファイルタイプ、 creator は 4 文字のクリエータタイプ、 postcreator はファイルのダウンロード後にオプションとして起動され、後処理を行うアプリケーションの 4 文字のクリエータコードです。 flags は、転送をバイナリで行うかアスキーで行うか、などの様々なフラグビットからなる値です。 extension はこのファイルタイプに対するファイル名の拡張子、 appname はファイルが属するアプリケーションの印字可能な名前、 postappname は後処理用アプリケーション、 mimetype はこのファイルのMIMEタイプ、最後の entryname はこのエントリの名前です。
4文字の type と creator コードを持つファイルに対するマッピングエントリを返します。(クリエータが '????' であるような場合に) 正しいエントリが見つかりやすいようにオプションの filename を指定できます。
マッピングエントリーは mapfile と同じフォーマットで返されます。
実在のファイル file に対して、拡張子に基づいて適切なクリエータとタイプを設定します。 file の指定は、ファイル名でも FSSpec() の戻り値でもかまいません。変更は Finder に通知されるので、Finder 上のアイコンは即座に更新されます。